新宿のラブホテルで
女を買いました。
白いパーカーいちまいの女に
二万五千円をやりました。
わたしには家がないの。
だから毎日のように
誰かと寝てるの。
笑いながら話す女の目には
黒い玉がひとつありました。
薄暗い部屋のなかで
何度もまぐわいました。
たるんだ腹の上にへばりついて
やりきれないのをやりました。
濁った夜中の天井に
女は小さく言ったんです。
わたしはいつか
幸せになれるかな。
子どもの名前はひかりにしたいな。
幸せになりたいよ。
幸せになりたいよ。
幸せになりたいよ。
幸せになりたいよ。
幸せになりたいよ。
新宿の街みたいに
わたし綺麗になんかなれないけど
生きているだけで
輝いてみたいよ
真っ黒いのが冷たいの
真っ黒いのが冷たいの
真っ黒いのが
なくしたもののために
なくしちゃったために
そうやって生まれた罪を
こうやって抱きしめるんです。
いや〜沁みるよね
真っ黒いのが冷たいの
真っ黒いのが冷たいの
真っ黒いのが
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