サクラダリセットの舞台、咲良田という街では住人の半数が特別な能力を持っている。
咲良田に住む主人公、浅井ケイはとても物覚えが良いという能力を持つ。しかしそれだけではそこまで驚く能力ではないように思える。
ケイはある日、春埼美空という少女と出会う。春埼美空は世界を最大3日分巻き戻す「リセット」という能力を持っている。しかし、誰もリセット前の記憶を保持することはできない。春埼美空でさえも。 しかし、浅井ケイの能力は春埼美空の能力と組み合わせることで、とても大きな力を持つ。春埼美空は感情というものをほとんど忘れてしまっていた。だが、浅井ケイとの関わりの中で、徐々に感情というものが芽生え初めて行く。
この作品は異能力ものではあるが、ド派手なアクションがあるわけでもない。
日常の中に能力がらみの事件が起きて、それを主人公たちが解決していく。
一つ一つの細かい伏線が綺麗に回収されていく。
登場人物が皆、語りや例え話をすることが多いく、人間の弱さや優しさなど、考えさせられる作品。
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